一般社団法人キネステティクス・ジャパン 令和7年度総会・10周年記念講演 開催報告 (2日目)
2日目は、「一般社団法人キネステティクス・ジャパン10周年記念講演」が開催されました。
講師には、一般社団法人ナチュラルハートフルケアネットワーク代表理事の下元佳子先生をお迎えし、
「一般社団法人ナチュラルハートフルケアネットワークの活動の歩みと大事にしてきたこと
キネステティクスへの想い~伝えたいことを知ってほしい人に届けるために~」
というテーマでご講演いただきました。
福祉用具、ノーリフティング、マネジメント、そしてキネステティクスとの出会い…。
先生が歩んでこられた実践の軌跡と、伝え続けてきた思いが、具体的な事例や深い洞察とともに語られました。参加者一人ひとりが、自身の活動と重ね合わせながら聴き入り、「何を、どう伝えるか」「どのように広げていくか」といった今後の活動のヒントと勇気をいただく、非常に充実した時間となりました。
あっという間の2時間となり、当日はディスカッションの時間を十分に確保できませんでしたが、今回の講演で浮かび上がったテーマや課題については、今後改めて会員同士で話し合いながら、共通の目的を確認し、活動に生かしていきたいと考えています。
講演後には、倉敷美観地区にあるアイビースクエアのレストランにて食事会を開催。下元先生や参加者同士が、和やかな雰囲気の中で語り合うひとときを過ごしました。これまで支えてくださった方々への感謝を改めて感じるとともに、それぞれの現場での取り組みやこれからの展望について活発な意見交換がなされました。
この10年間、多くの皆さまに支えられて歩みを進めてくることができました。
その積み重ねが、今のキネステティクス・ジャパンの姿をつくっています。
これからの10年も、私たちはつながりを大切にしながら、挑戦と進化を続け、地域社会に貢献できる組織を目指してまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人キネステティクス・ジャパン 令和7年度総会・10周年記念講演 開催報告 (1日目)
令和7年6月14日・15日の2日間、岡山県倉敷市にて「一般社団法人キネステティクス・ジャパン」の令和7年度総会と設立10周年記念講演が開催されました。
1日目|総会と研究報告、モーニングアクティビティを深める学習会
初日は総会からスタートしました。今期の方針を確認し、これからの未来に向けて私たちがどのように歩んでいくかについて、参加者同士で意見を共有しました。
続いて、「要介護高齢者・介護者を対象とした教材開発・介入研究」の進捗報告が行われました。
これまで実施されてきた「高齢者の健康向上ベーシックコース」の振り返りを通じて、現在支援を必要としている高齢者や介護者の方々に、どのような形で学びの機会を提供できるのか。現在進行中の研究の報告を基に、参加者の間で活発な意見交換が行われました。意見は発表の時間だけにとどまらず、その後の懇親会や、翌日の講演前の時間にも続き、それぞれの現場での実践や課題を分かち合う貴重な機会となりました。
総会の締めくくりには、特別なひとときが訪れました。
キネステティクスの創始者・フランク・ハッチ博士、そして通訳として支えていただいているトシさんより、10周年を祝う温かなメッセージが寄せられました。
フランク・ハッチ博士からは、遠く離れた日本の地でキネステティクスがさらに多くの人々に届き、発展し続けることへの励ましの言葉が寄せられ、会場は感動に包まれました。
このメッセージを受けながら、私たちがこれまで積み重ねてきた歩みの重みと、未来への可能性を改めて実感する時間となりました。
(※フランク・ハッチ博士のメッセージ動画は、別ページにて公開予定です。ぜひご覧ください。)
午後からは、全国からトレーナーが集まった機会を活かし、「モーニングアクティビティを深める学習会」を開催しました。渡邊マスタートレーナーのリードのもと、参加者は3つのグループに分かれ、それぞれのスタイルでモーニングアクティビティを体験・実践しました。
モーニングアクティビティとは、コースの始まりに行う「朝のはじまりの活動」で、身体を動かすことで自分に注意を向けたり、受講生同士で動くことで気づきを得たり、前日までの学びを振り返ったり、その日の学びへとスムーズに入る準備の時間でもあります。
モーニングアクティビティをリードする時に「どうすれば受講生にうまく伝わるだろう?」と考えてしまうこともありますが、自ら受講生の立場になって活動してみると、「身体を動かすって楽しい!」という、キネステティクスの原点を改めて思い出すことができました。活動を通して得られた気づきを共有し、「注目するポイントが変わった」「活動の前と後では伝え方や受け止め方が変わった」といった声が寄せられました。それぞれのコースでの実践に活かせる学びが詰まった時間となりました。
楽しく学んだ1日の終わりには、懇親会を開催しました。おいしい食事とお酒を楽しみながら、久しぶりに顔を合わせた仲間たちと近況報告や思い出話に花を咲かせ、笑顔あふれる時間となりました。
福岡ひとにやさしい介助を考える会 - 2025年開催予定
福岡県を中心に活動されている「福岡ひとにやさしい介助を考える会」の2025年の年間コース予定です。是非、ご参加ください!
キネステティクス・ジャパン関西 - 2025年開催予定
兵庫県西宮市を中心に活動されている「キネステティクス・ジャパン関西」の2025年のコース予定です。是非、ご参加ください!
スーパービジョンコースのご案内
2024年9月21日~23日の3日間にわたり、兵庫県でスーパービジョンコースが開催されます!
この特別な機会に、ぜひご参加ください!
活動報告(福岡県での体験会)
福岡県での体験会(2023年 6月 14日開催)の様子をご紹介します。
このコースは松村美幸マスタートレーナーが担当しました。
重症心身障がい児デイサービスに勤務されている職員の方を対象に実施しました。児童発達支援管理責任者、看護師、理学療法士、児童指導員など、様々な職種の方々を対象に行われ、合計8名が参加しました。
この体験会では、参加者が日々の職場で行う活動に焦点を当て、インタラクションの感覚や機能解剖の骨と筋肉、そしてマスとスペースの体験を通して学びました。特に、介助の際に力を使わずに行うことの重要性や、利用者の筋緊張を軽減し、心地よい感覚をもたらすことが心(精神面)のリラックスにどれほど貢献するかについて学びました。
参加者からは、体験会を通じて得た新たな知識や技術に関する感想が寄せられました。その中には、介助の方法についての理解が深まり、利用者の心身のリラックスに役立てたいというものもありました。
参加者の皆様、ありがとうございました。
活動報告(山形県鶴岡市での体験会)
山形県鶴岡市での体験会(2023年 7月 8日開催)の様子をご紹介します。
このコースは南雲美代子アドバンストレーナー、阿部ゆり認定プラクティショナーが担当しました。
春から新たに訪問看護師として活動を始めた3名の方々を対象に、体験会を実施しました。その中で、阿部さんは認定プラクティショナーデビューを果たしました。
体験会では、キネステティクス®の概念を活用した動きの支援に焦点を当てました。参加者の中には動きの心地よさに「気持ちいいー」と驚きの声を上げる方もいらっしゃいました。参加者の表情から今回の体験が印象的だったことを感じました。
実施後の感想を聞くと、「自分(看護師)の力だけで動かそうとしていた自分の援助に気づいた。利用者の動けることを意識して援助していこうと思った」「マスとスペースの繋がり、動きの関係がおもしろかった。自然な動きで誘導されると双方が心地良い」という声が聞かれました。
参加された皆様、ありがとうございました。
活動報告(東京都国分寺での体験会)
東京都国分寺市での体験会(2023年 7月 29日開催)の様子をご紹介します。
このコースは南雲美代子アドバンストレーナーが担当しました。
猛暑の中、介護職5名、看護職2名が体験会に参加されました。
この体験会では、インタラクションとキネステティクス®が持ち上げない介助につながるかを理解するために、受講者に移動の3ステップを体験してもらいました。
受講者からは、「パートナーと組んで感覚を体験、おもしろくてあっという間でした」「気づくこと、寄り添うこと、感じること、これは生涯学習だと思いました」「明日からのケアに活かせるヒントがたくさんありました」といった感想が寄せられました。
参加された皆様、ありがとうございました。
活動報告(兵庫県西宮市でのベーシックコース)
兵庫県西宮市でのベーシックコース(2023年 4月30日、5月7日、5月21日開催)の様子をご紹介します。
このコースはケリー涼子マスタートレーナー、渡邊康子マスタートレーナー、萩野真友美アドバンストレーナー、野田美穂アドバンストレーナーが担当しました。
コースの様子は3日間を通して学習を重ねることで、参加者の動きが段々と滑らかになっていく様子に驚かされました。参加者の反応を見ると、概念の学びが深まるごとに自分の身体がどのように反応し、変化していくのかを実感されているのが感じられました。参加者・トレーナー共に身体を動かすことやハンドリングに夢中になりました。時間を忘れて、学びに夢中になれることがキネステティクス®のコースを学ぶ醍醐味だと改めて感じました。
参加者からは「さらに深く理解したいと思い、アドバンスコースにも挑戦したくなりました」といった感想が寄せられました。
参加者の皆様、ありがとうございました。