一般社団法人キネステティクス・ジャパン 令和7年度総会・10周年記念講演 開催報告 (1日目)
令和7年6月14日・15日の2日間、岡山県倉敷市にて「一般社団法人キネステティクス・ジャパン」の令和7年度総会と設立10周年記念講演が開催されました。
1日目|総会と研究報告、モーニングアクティビティを深める学習会
初日は総会からスタートしました。今期の方針を確認し、これからの未来に向けて私たちがどのように歩んでいくかについて、参加者同士で意見を共有しました。
続いて、「要介護高齢者・介護者を対象とした教材開発・介入研究」の進捗報告が行われました。
これまで実施されてきた「高齢者の健康向上ベーシックコース」の振り返りを通じて、現在支援を必要としている高齢者や介護者の方々に、どのような形で学びの機会を提供できるのか。現在進行中の研究の報告を基に、参加者の間で活発な意見交換が行われました。意見は発表の時間だけにとどまらず、その後の懇親会や、翌日の講演前の時間にも続き、それぞれの現場での実践や課題を分かち合う貴重な機会となりました。
総会の締めくくりには、特別なひとときが訪れました。
キネステティクスの創始者・フランク・ハッチ博士、そして通訳として支えていただいているトシさんより、10周年を祝う温かなメッセージが寄せられました。
フランク・ハッチ博士からは、遠く離れた日本の地でキネステティクスがさらに多くの人々に届き、発展し続けることへの励ましの言葉が寄せられ、会場は感動に包まれました。
このメッセージを受けながら、私たちがこれまで積み重ねてきた歩みの重みと、未来への可能性を改めて実感する時間となりました。
(※フランク・ハッチ博士のメッセージ動画は、別ページにて公開予定です。ぜひご覧ください。)
午後からは、全国からトレーナーが集まった機会を活かし、「モーニングアクティビティを深める学習会」を開催しました。渡邊マスタートレーナーのリードのもと、参加者は3つのグループに分かれ、それぞれのスタイルでモーニングアクティビティを体験・実践しました。
モーニングアクティビティとは、コースの始まりに行う「朝のはじまりの活動」で、身体を動かすことで自分に注意を向けたり、受講生同士で動くことで気づきを得たり、前日までの学びを振り返ったり、その日の学びへとスムーズに入る準備の時間でもあります。
モーニングアクティビティをリードする時に「どうすれば受講生にうまく伝わるだろう?」と考えてしまうこともありますが、自ら受講生の立場になって活動してみると、「身体を動かすって楽しい!」という、キネステティクスの原点を改めて思い出すことができました。活動を通して得られた気づきを共有し、「注目するポイントが変わった」「活動の前と後では伝え方や受け止め方が変わった」といった声が寄せられました。それぞれのコースでの実践に活かせる学びが詰まった時間となりました。
楽しく学んだ1日の終わりには、懇親会を開催しました。おいしい食事とお酒を楽しみながら、久しぶりに顔を合わせた仲間たちと近況報告や思い出話に花を咲かせ、笑顔あふれる時間となりました。